日本人の平均所得はいくらくらいだと思いますか?
平成30年(2018年)の国民生活基礎調査では、551 万 6 千円となっています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa18/index.html
ですが、中央値
言い換えると、
全データを小から大まで順番に並べて、真ん中にくる値は423万円です。
これは、どういうことかと言うと、
多くの人は、所得は、423万以下であり、一部の人が550万円をはるかに超える金額を稼いでおり、その人たちが、平均年収を引き上げているということが分かります。50人350万円、20人1000万円稼いでいると、多くは年収350万円でも、平均年収は約535万円になるとう感じです。
データの真ん中には、3 つの表し方がある。
さて、ここで、データの真ん中には、3 つの表し方があります。
平均値、中央値、最頻値。
平均値:全値を足して、データの数で割ったもの。
中央値:値を大きいのから小さいのまで並べた時の真ん中の値。データが偶数なら、真ん中2 個の平均値
最頻値:最も多かった値。0~100での値を10ごとに区切った場合、70~80 の区間が最も多い場合は75 が最頻値。
ここで、先ほどの平成30年(2018年)の国民生活基礎調査の例に戻ります。
所得のグラフを見てみると、以下のようになります。
平成30年 国民生活基礎調査の概況 Ⅱ 各種世帯の所得等の状況 2.所得の分布状況
図を見ると、
平均所得 約551万円
所得の中央値 423万円
最頻値は250万といったところでしょうか
(100万円~400万までに、約40%と多くの人が集まっていると分かると思います。)
また、平均所得551万円より低い所得の人は、62.4%と、大多数の人は、平均以下とわかりますが、1000万以上の人が、12%近くいるところで、全体の所得を引っ張っているということが分かります。
データを見る時には、平均値で一喜一憂しないで、中央値などで、全体のバラつきを把握する重要性が分かってもらえたと思います。
Take home message(復習問題)
- データの真ん中の3つの表し方(平均値、中央値、最頻値の意味)
- 平均値より中央値が大きい値であれば、全体のデータは、平均値より(高い/低い)
以上を理解してもらえると、データを正しく判断する一助となると思います。
※所得と年収の違い
因みにですが、今回扱った「所得と年収」という言葉の違いがあるらしいです。
簡単に言うと、年収は、1年間で稼いだ総金額で
所得=年収-必要経費
言い換えると、所得は、年収から仕事でかかった費用を引いたものです。
国民生活基礎調査では、年収=所得 だそうです。今回は、国民生活基礎調査からとったので、基本的には、所得で話をしています。