世界史 学習

教養としての世界史
~一生使える「世界史の流れ」を知る~

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 皆さんこんにちは。

 突然ですが、皆さんは、世界史という科目にどんな印象を持っていますか?

 覚えることが多くて難しいという印象を持っている方が多いのではないかと思います。確かに、世界史という科目は、覚えることが多いです。ですが、大事なのは、固有名詞を出来るだけ省き、その中から見えてくる、大きな現代に至るまでの流れであり、
 それを知ることが、今の世界を理解する大きなカギになると思います。

 なので、この記事を通して、

 皆さんに一生役に立つ世界史の流れを理解して貰おうと思います。

 それでは、始めます。

人類の出現

 世界史の初めの入り口は、アフリカでの人類の発生、400万年前にさかのぼります。人類とサルとの大きな違いは、2足歩行と石器の使用です。

 そして、約20万年前にホモサピエンスが出現します。

 ホモサピエンスの特徴は、言語を使えるようになったことにあります。

 言語を使えるようになり、石器や道具も、徐々に進化することとなります。

約1万年前:農業の出現
 (定住、国家、社会の発達)
→4大文明(川の文明)

 約1万年前には、それまで、狩猟採集民族であり、様々な地域を移住する生活であったのが、農業の出現で定住するように変化します。

 農業が出現すると、土地の管理、土地を守る、農作物を税として回収など、国家、政治、武力など、社会的な側面の発達が始まります。

 そうこうしているうちに、5000年前には、4大文明が出現。4大文明は、川の文明とまとめられ、川からの水で農業を効率よく行っていました。農業が成熟し国家も沢山出来てくると、その「国」をより大きくまとめる「帝国」というものが出現します。

4大帝国(馬の出現)

 4大帝国の時代です。4大帝国の成立には、馬の出現が重要となります。馬が出現するまでは、人の移動に時間がかかり、広い地域の支配というのは難しかったですが、馬の出現で、国に比べて、より広い地域を支配できる帝国に置き換わりました。多数の国を支配する帝国とみることもできます。

 4大帝国の構図は、地中海の帝国のローマ帝国と、今のイラン周辺を中心としたペルシャ帝国の対立、そして、それら二つの帝国とは、山脈や砂漠により地理的に隔絶されたインドの帝国と中華帝国というふうに見ることができます。この後の世界史も、大きくは、地中海~エジプト~アラビア半島~イラン高原などを中心として起こり、インドの帝国は、支配されたり独立したりを繰り返します。中華帝国は、モンゴル帝国を除いては、基本的に独自の路線を歩むこととなります。

※中国とインドの人口が多い理由には、地理的隔絶もありますが、コメ文化もあります。コメは小麦に比べ同じ面積で10倍の生産量があるそうです。

イスラム帝国
 (イスラム教、言語統一、商売・東西交流が盛んに)

 そうこうしているうちに、アラビア半島で生まれたイスラム教はアラブ民族を通して広がり、4大帝国の主力、ペルシャ帝国とローマ帝国を滅ぼし、イスラム帝国が成立します。

 イスラム帝国は、アラビア語という言語の統一から、商売が行いやすくなり、東西の文化交流が盛んになります。

 イスラム帝国は、アラブ民族からトルコ民族、モンゴル民族と支配者を移していき、最終的には、モンゴル帝国という、歴史的・地理的に最大級の帝国が成立することになります。

 モンゴル帝国は、それまで隔絶していた「中華帝国」を組み込むことで、中華文明がイスラム文明や西欧に流れ込むことになります。

中華文明が西洋文明へ流れ込み→大航海時代~産業革命へ
羅針盤→航海
火薬→大砲、鉄砲、蒸気機関
活版印刷→宗教改革

 中華文明から入ってきた羅針盤、火薬、活版印刷は、大航海時代以降の西洋史、世界史の原動力となり、産業革命を経て現在の資本主義に至ることになります。
 具体的に話すと、羅針盤が出たおかげで、それまで、大陸にそっての移動であった航海が、大陸から離れても方向が分かるようになりました。そして、イギリスやスペイン・ポルトガルから羅針盤(方位磁針)をみて、西へ西へと進むとアメリカ大陸に到達することになるわけです。
 今までユーラシア大陸のみだと思っていたユーラシアの民の歴史に、アメリカ大陸が登場することになります。

大航海時代
 ↓
植民地の時代

 大航海時代によって、新しく発見されたアメリカ大陸やアフリカ大陸を植民地として征服し、現地の人や黒人奴隷を通して、大量生産、大量消費の時代に変わります。

 18世紀後半には、産業革命がおこり、蒸気のエネルギーを回転のエネルギーに変え、大量生産に拍車がかかります。産業革命による蒸気機関を使う「工場」が登場し、資本家が工場に投資し、工場の経営者と労働者という「資本主義」の構図が生まれます。19世紀後半には、資本家や経営者と労働者との格差が広がり、劣悪な労働環境も浮き彫りになり、「社会主義」という概念も生まれます。社会主義の概念は、ロシア革命による世界初の社会主義国家の「ソ連」の出現に繋がります。

 他方で、植民地の支配に対する不満は、アメリカのイギリスからの独立(1775年 – 1783年)にはじまり、南アメリカの独立、フランス革命、ドイツやイタリアの成立というように様々な国の西欧諸国からの独立、市民革命による国民国家の成立、つまり、「国民の国王からの独立」に繋がることになります。

 まとめると、大航海時代以降に、植民地、産業革命、資本主義が成立し、資本主義のほころびから社会主義が生まれ、植民地の支配に対する不満は独立や革命を呼ぶこととなります。

20世紀前半:世界大戦
20世紀後半:冷戦+アジア・アフリカの独立

 植民地、産業革命により生まれた、植民地を持つ国(英・仏)と持たない国(独)の対立は、二つの大きな世界大戦を引き起こし、結果的に、植民地を持つ国も持たない国も総力戦で力尽き、戦争の武器などの援助をしていたアメリカが台頭することとなります。

 戦後は、国際連合という「国を支配する団体」が力をつけると同時に、
 アメリカを中心とする資本主義とソ連を中心とする社会主義の対立、「冷戦」が起こります。

 また、戦後1950年代からそれ以降にかけて、それまで支配されていた、アフリカやアジア、東南アジアにかけて、様々な国が西欧諸国からの独立をはたし、資本主義、社会主義に次ぐ第三の勢力として台頭します。

21世紀:現代

 植民地という時代を脱したように見えますが、土地の奪い合いは表面上なくなったように見える反面、IT革命でうまれた、電子的な世界の奪い合いが起こります。言い換えると、物理的な土地の奪い合いから、電子的な世界の奪い合いに移ったといういことです。
 そして、AI、ベーシックインカムなど、新しい時代への兆しが見えて、
世界史は現代にバトンを渡すこととなります。

最後に

 以上が現代に至るまでの、世界史の大きな流れです。

 今回の内容は、世界史の教養本で繰り返し出てくるキーワードは網羅できています。より詳しい内容を知りたい方は、本を手に取って学んでもらえればと思います。

 大事なことは、使える知識にするためには、アウトプットすることということです。世界の歴史に関して、自分で一度思い起こしてみてください。

 そして、思い起こせない内容を、本記事や本を見返すことで、役に立つ知識が身につくことになります。実のある学習ともいえるでしょう。

まとめ(おおざっぱ歴史年表)

400万年前:アフリカで人類の出現(二足歩行、道具や火の使用)
20万年前:ホモサピエンス(脳が発達、顎の形から言語使用開始と言われている)
1万年前:農業の出現(土地の防衛・税など国家や社会性の発達)
5000年前:4大文明(川の文明、農業のため川に文明)
前600-後600:4大帝国(馬でより広い地域を治める)

 ※紀元はキリスト生まれた時、その前後600年ということ、これ以降は西暦での話
700-1400:イスラーム帝国(イスラム教で言語統一され、商売、東西交流盛んに)
1500年前後:大航海時代(アメリカ大陸、アフリカ大陸がユーラシア大陸の歴史に加わる)
1500年-1900年:植民地の時代(黒人奴隷、プランテーション、三角貿易)
18世紀後半~:産業革命、資本主義→社会主義、米独立戦争→独立、革命が伝染
20世紀前半:2度の世界大戦(植民地持つ国vs持たない国)
20世紀後半:冷戦(資本主義vs社会主義)
21世紀:IT革命(AI)

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