はじめに
抗がん剤の副作用
・学生の試験でたまに出る
・全てを覚えるのは難しいので、取り合えず教科書の赤字をまとめました。
覚える時の原則
・まずは理解
・理解が難しそうならゴロ合わせ
抗がん剤について簡単に
抗がん剤は大きく
・細胞障害性抗がん剤
・分子標的薬
そもそも腫瘍とは?
遺伝子の病気
細胞の増殖に関わる遺伝子が変異して、絶えず増殖シグナルが出るようになり、無秩序に分裂を繰り返すようになった状態
詳しく知りたい方は、以下のページへ
http://123-philosophy.com/2020/12/06/癌とは何か?/
腫瘍の特徴が増殖することだからこそ
抗がん剤のうちの細胞障害性抗がん剤は、腫瘍細胞の増殖を止める。
問題点は、正常の細胞の増殖も止めてしまう事。その他、正常の細胞に悪影響を及ぼすことがあり、副作用として現れる。
分子標的薬は、その腫瘍が増えるシステムに特徴的な分子をターゲットにした薬
特徴的な分子を狙っているからこそ、多くの正常の細胞への影響が少ない。
一部、同じシステムを持つ正常細胞には影響が出る。
具体的な抗がん剤と副作用
細胞障害性抗がん剤
共通の副作用
骨髄抑制
代謝拮抗薬
メトトレキサート
間質性肺炎
腎障害
白金製剤
神経+腎
シスプラチン
中枢N→悪心・嘔吐
末梢N→難聴・耳鳴り、末梢神経障害
腎障害
アルキル化剤
シクロホスファミド
イホスファミド
→ホスファミド
「ホ」→膀胱
「ス」→出血性
出血性膀胱炎
アントラサイクリン系
ドキソルビシン
シン→心筋障害、心毒性
試験対策的には「ビシン」(ブレオマイシンなどは心毒性ない)
起壊死性物質→血管外漏出に最も注意が必要
トポイソメラーゼ阻害薬
イリノテカン
→下痢のてかん
微小管阻害薬
末梢神経障害(神経の軸索は微小管で出来ているから)
起壊死性物質→血管外漏出に最も注意が必要
タキサン系
パクリタキセル
ドセタキセル
ビンカアルカロイド系
ビンクリスチン
ビンブラスチン
ビン→微小管
ビン→便→便秘・イレウス
真面目に、自律神経障害による便秘とイレウス
分子標的薬
- 皮膚障害
- 間質性肺炎
ib→小分子薬
イマチニブ
ab→抗体薬
トラスツズマブ、ニボルマブ
インヒュージョンリアクション
発症の機序は明らかでないが、サイトカイン放出が関連
Ⅰ型アレルギー反応とは異なる
抗ヒスタミン薬やステロイドの前投与で予防
HER2
トラスツズマブ
心毒性
血管外漏出
起壊死性に特に注意(ググって表見つける)
起壊死性=周囲の組織を壊死させやすい性質
起壊死性物質の代表例
- アルキル化薬
- 「シン」がつくもの
- 微小管阻害薬(タキサン系、ビンカアルカロイド系)